私が“ブータンアンタエウス”と『赤い捕虫網』の存在を初めて知ったのは、
奈良オオクワセンターの不定期発行NEWS、1997.8月号と1998.2月号でした。
これらのリストに取り上げられた「ブータンクルビデンスは赤い?」という記事と、
『赤い捕虫網』より引用のブータンアンタエウスの1枚の写真は、
「随分とブサイクなクワガタだな〜!」という第一印象を持ったのですが、
気になってしまうと頭から離れなくなってしまうもので
外産にあまり興味の無かった私の心に深い印象を残してくれました。
時は流れ、産地・出所・累代のはっきりしたヒマラヤ系のアンタエウスが
流通するようになり、アンタエウスにだけは手を出していなかった私も
ついに重い腰を上げるときが来た!と思うようになりました。
なぜなら、それまで平然とヒマラヤ系アンタエウスとタイ・ラオス系アンタエウスとの
交雑個体が市場に出回っていたからです。
そして、購入したアンタエウスがいきなり“ブータン産”でした。
ブータンアンタエウスの幼虫が我が家に到着して、早、1ヶ月。
今の思いは、初めて国産オオクワの幼虫を手にした1996年頃の自分に戻っています。
この至福の思いを抱きながら、クワガタブリーディングを楽しんでいこうと思います。
今、私は ブータンドランカー です。
2000/12/9
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